2018年04月07日

丸沼芸術の森 代表 須崎勝茂氏による特別トーク

熊本市現代美術館ホームページより
2018.03.24 アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展 , 2018年 , ギャラリーIII
熊本地震復興支援特別企画 丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展関連イベントとして丸沼芸術の森 代表 須崎勝茂氏による特別トークが行われました。熊本市現美、オープニング須崎代表トーク.(2).jpg
丸沼芸術の森 学芸員 中村音代さんによるギャラリー・トークを開催しました
2018.03.24 アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展 , 2018年 , ギャラリーIII
熊本地震復興支援特別企画 丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展関連イベントとして丸沼芸術の森 学芸員 中村音代さんによるギャラリー・トークが行われました。
熊本市現美、オープニング中村ギャラリートーク.(2).jpg
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熊本地震復興支援特別企画 丸沼芸術の森所蔵アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展開幕 2018.03.24

熊本市現代美術館ホームページより
熊本地震復興支援特別企画 丸沼芸術の森所蔵アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展開幕
2018.03.24
アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展 , 2018年 , ギャラリーIII
熊本地震復興支援特別企画 丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス水彩画・素描展開会式を行いました。
式には朝霞市より、朝霞市市長 富岡勝則さん、丸沼芸術の森代表 須崎勝茂さん、丸沼芸術の森 ワイエス担当学芸員 中村音代さんがご出席くださいました。
展覧会特別ゲストには、ゆるキャラのぽぽたん(朝霞市)、ひごまる、くまモンが登場。
他に朝霞市からはワイエスボランティアの皆さんも応援に駆けつけてくださいました。
須崎代表の奥様による美しいフルートの演奏も行われ会場は優雅な空気に包まれました。
熊本オープニング、ひごまる、くまモン、ぽぽたん.jpg
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2018年02月07日

アンドリュー・ワイエス生誕100年記念ワイエス展感想・寄書きより



* 2008年 東急文化村で観た作品を もう一度拝見できて感激しております。ありがとうございました。 習作あっての完成作だとあらためて感動しております。(東京都)
* やっと来られました。遠いので勇気がいりました、来て良かったと思います。(香川県)
* 以前からワイエスが好きで ヘルガのシリーズが初めての出会いでした。先日「日曜美術館」で紹介されクリスティーナの実物が見られなくても少しでもその何かにふれられればと思ってきました。素晴らしかったです。(愛知県)  
* 埼玉近代美術館にて、初めてワイエスの絵画をみました。日本にこれほどのコレクションがあるとは思わず、大変感動したことをおぼえています。是非これからもまとまった企画展をお願いします。(東京都)
* 念願叶って、初めて訪れることが出来ました。習作・デッサンを観ることで本作の深みをより感じることができたように思います。ゆっくり鑑賞できました。ありがとうございます。(鴻巣市)
* やっとこられました。いつか行こうではいつになるかわからないので思いたったら行動しなくてはと思います。やっと見られて感激しました。ありがとうございます。(栃木県)
* 心が洗われる。絵の奥ににじむ なんとも言い様のない人情味の豊かさ、それが人の心をワイエスの世界へ引き込んでくれる。スバラシイ。(新座市)
* 哀愁を帯びた物語性を感じさせる、ワイエスの画風に魅せられ絵を観に来ました。彼が描いたのはモデルとなる人物の人生そのものであり懸命に生きる人々の姿に対する尊敬の念であったことを改めて知り、感動しました。(東京都)
* 若い時に画集で観たアンドリュー・ワイエスの絵(原画)を見られて感激しました。今日(10/10)は休館にもかかわらず特別に観せていただき本当に感謝。芸術村の人達も大変親切で感激しました。ありがとうございました。(岡山県)
* 「日曜美術館」を見て(黒人をモデルにしたり)偏見のない考え方と絵の対象に魅力を感じました。実際に目にして光の描き方が印象的です。人物の表情もいいです。ありがとうございました。(群馬県)
バツグンの描写力にただただ感動しました。本や展覧会で見るテンペラ画ではなく水彩や鉛筆画が間近で見られ、貴重な作品に触れ合うことができてよかったです。(東京都)
* 習作が興味深かったです。30年来のファンです。ワイエスの作品が見られるのならどこへでも行きたいと思っています。初めて見たワイエスはヘルガシリーズで、とても感動しました。後期も来られたらと思います。ありがとうございました。(船橋市)
* “自分の心を動かされたものを描く”と言うワイエスの人としてのあり方に感じ入りました。説明してくださった方(11時)のお話がご自分の言葉で語りかけていらっしゃるように感じ、心にすっと入ってきました。ありがとうございました。(川越市)
* 素描でしたが創造の源を感じられたし、オルソンハウスの姉弟、ワイエスの交流などに  ついて初めてわかりました。以前は絵だけを見て自分の感情、感覚だけで眺めていたものですから。(大分県)
* ワイエスの心に触れたような気持ちです。ギャラリー展示品にも興味があって参りました。(京都市)
* NHK日曜美術館で見て感動して友人と見に来ました。ワイエス氏の生き様が美しく、それが絵に出ていると感じます。(横浜市)
* 何度か展覧会を巡り見てきましたが、ここ丸沼の絵の展示は作品数は少ないけど、流れがあり、見やすく良かった。(兵庫県)
* “幽霊”、“海からの風”の最初の習作から本画に至るまでの構成や、何をどう表現すると自分の感動を1枚の絵に収められるのかと過程が伝わりました。ありがとうございました。(福岡県)
* ワイエスの絵の素晴らしさもさることながら須崎さんの心に感動しました。今日は台風の日でしたが、気持ちは嵐の後の爽やかさで一杯です。ありがとうございました。(坂戸市)
* 直に見るとやはりより素晴らしく、その筆跡からいろいろな感情や思索が伝ってくるようだ。簡単に展示されていてよかった。ノイズなく見ることができた。(京都)
* 感覚的に色とか構図が好きだと思ってましたがギャラリートークを聞いてそれぞれの背景が分かると理解が深まってよかったです。かといって最初の感動が薄まることはなく、多分、より好きになったと思います。後半の会期も来れたら来たいと思います。(神奈川県)
* 今回、前期も拝見させていただきました。その時は“個人蔵”ということもあって、ある程度作品の点数は限られたものであることは承知の上でしたが、できるだけ多くの作品を見たかった者としては正直がっかりしてしまいました。(作品自体がすばらしいものだっただけに残念な思いがした。)今日後期の作品を拝見して、前期だけで帰らずによかったと思いました。自分が作品を直に拝見して新たに感じたことは“筆の毛先の使い方”の発見でした。デユーラーが元になっているということも初めて知り、デユーラーの作品も改めて見てみようと思いました。その技法、筆の水分を絞って色を重ねるという表現方法と、グレーな色調、的確な白の残し方・・・特に自分が好きなのは空の表現です。今までこちらの、丸沼芸術の森さんのことを知らなかったので、このような機会がありませんでしたが、できればこのような機会ではなく、個人的に絵(アート)をやっている者に限って“予約”で収蔵品を拝見できたらいいなと勝手なことを願っています。(遠方に住んでいるので)ワイエス自身の自分の絵に対する言葉も勉強になる、すばらしい言葉ばかりでした。モノクローム、ペン画、鉛筆画もバカにしていけない重要なアイテムだということを改めて思いました。(三重県)
* これを見るために札幌から来ました。貴重な時間をありがとうございました。(北海道)
* 今写実絵画について自分なりに色々と考えております。この後、ホキ美術館に行きますが、同じ写実でもスーパーリアリズムとして取り上げられることの多いホキ美術館の作品群が何故私に(その作画技量、技術技法には驚嘆いたしますが)ワイエスや犬塚勉の作品のような感動をもたらさないか、確認したいと思っています。(大阪府)
* 前期のクリスティーナの世界を見られなくて残念!自然と土と人と動物 トライアングルの生きとし生きるモノの喜び、悲しみが涙をさそうほど伝わってくる。艶やかなブルーベリー、かもめの案山子、ああー土に生きるって、、、私はささやかに農業をやっています。(八王子市)
* 前期、後期両方見ることができました。9月に福島県立美術館で5点見て丸沼での展示もぜひ見たかったので、感無量です。昔、美術の教科書で見た“アルヴァロとクリスティーナ”に心奪われました。(横浜市)
* 小説や写真が好きなので創作の本質的な刺激が湧き上がってきて感動した。今後も静かに自分の中で輝き続ける作家に出会えた気がした。(東松山市)
* 「感情のおもむくままに、きわめてすばやく、きわめて直接に」「その日のその雰囲気さえも絵に織り込みたかったのだ」ワイエスの言葉を読み、あらためて作品を鑑賞すると、風の勢いを筆圧を強くして描いていることや、同じオルソンハウスでも、消えてしまいそうなはかない姿、静かにどっしりと佇む姿などその時の情景を克明に描いているのだと実感しました。(富山県)
* 来たかったのですが、まよっていました。今ここに来て本当に良かったと思います。納屋の絵(うしがいる)が本当に好きで、本物を見る事が出来て感動しました。有難うございました。(兵庫県)
* 新しい世界観、生存感に気付かされました。ワイエスのクリスティーナに向けた愛は、”人の一生の文学”に匹敵すると思います。まさにワイエス物語ですね。私自身がどんな文学作品になるのか、全く見えませんが、何かを少し努力して知ること、行動することが心の豊かさになると思います。ありがとう!ワイエスさん!(東京都)
* 子供のころ両親に連れられて行った展覧会の隣の美術館で催されていた名も知らぬ画家に衝撃を受け、初めてワイエスの名を知りました。その時から私にとって最も好きな画家です。こんな素敵な場所で温もりのある小さな展覧会を開いてくださりありがとうございます。来て良かったです!!(さいたま市)
* 世に巨匠と呼ばれる画家の絵を相当数見てきましたが、たいていは見て「良かった!」で終わりでした。ワイエスの絵は後からじわーっと染みてきます。東北の農家で生まれ育った私には、灰色の冬空とどこか雑然とした納屋が原風景と重なるのかもしれません。前期、後期と見に来られて本当に幸いでした。(東京都)
* 1974年初めて京都で、ワイエスの絵と出会って以来、ファンです。6年ほど前にはブランディワイン美術館にも行きました。姫路市美術館(2004年)、Bunkamura(2008年)と展覧会に行っていますが、何回見ても本当に素晴らしいと思います。丸沼芸術の森に多くのワイエスのデッサンと水彩画が所蔵されていることに感謝いたします。ありがとうございました。(静岡県)
* 自然豊かな丸沼芸術の森で、ワイエスの絵を鑑賞できて、幸せでした。また、この地に来ます。(山形県)
* 友人に連れられて来た前期の作品で、大変感動し、後期も足を運ぶことになりました。ALSをわずらい体の不自由な伯母、100年建つ古い家をつましい生活で守った姑の人生と重ね合わせて、前期後期と拝見させていただきました。なかなか表現しずらい部分を、絵にしている、数少ない作品達ですね。すばらしい出会いでした。ありがとうございました。(東京都)
* 人間の(人類)魂の故郷が過去の記憶の中に厳然として在る。わが身にしてみれば、年令を重ねる瞬間(時とともに)記憶が消えて去ってしまっている。そのことをワイエスの習作群に教えられたような思いがスル。(横須賀市)
* ワイエスの作品は人物画、細密な作風は知っておりましたが、水彩画の技法、モチーフの選び方など、とても参考となりました。良い企画展を見せて頂きまして、有り難うございました。(志木市)
* 久しぶりにワイエスと対話が出来ました! いつも優しいまなざしが癒してくださいます。私にとってアンドリュー・ワイエスは魂の交流が出来る唯一の画家です。
* 私は30年程前に読売新聞の日曜版でワイエスの「海からの風」を見て何とも言えない詩的な物を感じました。その時の芥川喜好さんと言う方の解説にもなる程と共感されました。テレビ朝日でワイエスの自宅を訪問する番組もたまたま見て、ワイエスのアーリーアメリカン魂と、地に足の付いた生き方を感じ、大ファンになりました。以来世界一大好きな画家で、世界一大好きな絵が「海からの風」です。秩父の加藤美術館には何度も足を運び、県立近代美術館、Bunkamura、こちらにも来させて頂いています。今までアンテナが余り張ってなかったので、たまたま「日曜美術館」で今回の展示を知り、参りました。習作はどれもすばらしく心が洗われる思いをしました。スタッフの皆様、ありがとうございました。
* ワイエスの絵をちゃんとみるのは初めてだったが、芸術の本質的なものが静かに深く流れているのを目の当たりにしてとても感動した。切り取り方や、近めの絵、遠めの絵、それぞれに印象的でこれは一体何なのだろう? と思わずにはいられなかった。あからさまではないのに、しっかりと伝わってくる何か、くらやみから浮かび上がる光、比喩的ではあるけれどもソリッドな豊かさも同時に感じられた。こういう、存在感のある絵のような創作を写真や小説で試みて行きたいと思った。ありがとうございました。(H.T)
* ずーっとワイエスの絵に惹きつけられつづけたわけ、のひとつが今日わかったような気がします。エミリ・ブロンテの「嵐が丘」の印象イメージと重なるところあり、イギリスとアメリカと、所はちがうのだけど荒野…まさにさらされた場所…からかもしだされるものが共通してる…と、あくまでも私が感じるだけなのかもしれませんが。とにかく、ワイエスはその生き方も、人間としての心の持ち方もすてきだと、敬愛の思いがさらに深まりました。(Akiko)
* 2回目です。作品を見ていると、カズオ・イシグロではないが、“静かな英雄性”(アルヴァロとクリスティーナ)の様なものが伝わって来て、心の中の何かが少しずつ満たされていく気がする。それは、ワイエスの筆致からも伝わって来るのは言うまでもないが、何というか全て含めた全体性…総合的な、ワイエス、オルソンハウス…。ワイエスがワイエスを離れ、ある意味「神の視点」からさえも描かれている…。そんな気が致します。見るたびに新たな発見があります。(H.T)

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2018年02月01日

ワイエス生誕100年記念展成功裡に終了

寒に入って以来厳しい寒さが続いておりますが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。さて、大分遅れてしまいましたが、昨秋開催しました「アンドリュー・ワイエス生誕100年記念展」のご報告をさせていただきます。
開催と同時に、丸沼芸術の森ワイエスコレクションが「NHK日曜美術館」で紹介されたこともあり、会期2か月の間に、5400人の来館者がありました。そして多くの皆様から心温まるメッセージや感動の言葉をいただきました。今日はそれらの中から一部をご紹介させていただき、文章を寄せられた方々に感謝申し上げたく存じます。

アメリカでもワイエスが再評価され、TBSラジオで全米放送されたり、ファーンズワース美術館、ニューヨーク近代美術館の学芸員によってその業績が語られたりしました。ワイエスブームは今年も続きそうで、ドキュメンタリーも制作されるようです。
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2017年05月24日

「アンドリュー・ワイエス生誕100年記念、丸沼芸術の森ワイエスコレクション展」告知

 
日本最大数のワイエスコレクションから、水彩・素描を中心に多くの皆様にご鑑賞頂けるように企画したいと思います。尚、詳細につきましては後日お知らせいたします。

1、展覧会期日  9/15(金)  内覧会
        9/16(土)〜10/22(日) 展覧会前期(10/22前期終了、23日展示替え)
        10/24(火)〜11/19(日) 展覧会後期
         10/01(日)  第1回フォーラム(講演、ワークショップ)
        11/05(日) 第2回フォーラム(講演、ワークショップ)

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2017年01月26日

2017 アンドリュー・ワイエス生誕100年記念展覧会ー米国3美術館

アンドリュー・ワイエス生誕100年記念展覧会は、アメリカ3美術館でも開催されます。
Farnsworth Art Museum, メイン州、2017/4/15〜12/31
http://farnsworthmuseum.org/exhibition/andrew-wyeth-100

Brandywine River Museum of Art, ペンシルベニア州2017/6/24〜9/17
http://www.brandywine.org/museum/exhibitions/andrew-wyeth-retrospect

Seattle Art Museum, ワシントン州 Brandywine Museum of Art から巡回
http://www1.seattleartmuseum.org/calendar
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丸沼ワイエス倶楽部 発足


昨年末、丸沼芸術の森ワイエスボランティアの名称が出来ました。2017年はアンドリュー・ワイエス生誕100年という記念の年になることから、記念展覧会を開催したいという気運が高まり、まずは組織作りから始めることになりました。今後は企画、広報、受付、グッズ販売、オルソンカフェ、ギャラリートークなどグループ活動をします。新規入会者も歓迎いたします。
1/15(日)第1回 ワイエス倶楽部会議&新年会を開き30数名が集まり、賑やかに楽しいひとときを過ごしました。
アンドリュー・ワイエス展 2017/9/30〜10/22 丸沼芸術の森展示室にて開催予定
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2016年07月23日

ワイエス展ー豊橋市美術博物館

7/16(土)から愛知県豊橋市美術博物館でアンドリュー・ワイエス水彩素描展「息づく風景、オルソンハウスの物語」が開催中。

初日には米国からワイエスの専属修復家ーローレン・レイ・ルイス氏が「私が知る、アンドリュー・ワイエスを魅了したもの」という記念講演がありました。ご本人がモデルにもなったことがあり、ワイエスの制作を4日間観察できたという貴重な体験や、専門家としての視点から技法についての詳しい解説は大変興味深く、新たなワイエスの魅力を知ることとなりました。

この展覧会では、ワイエスが約30年間描き続けた北米メイン州のオルソンハウスとそこに暮らした姉弟がモチーフになっていて、画家が瞬間を描きとめる技法という素描と水彩115点は観る者を惹きつけます。

第5展示室には水彩画ー「オルソン家の墓地」と素描ー「クリスティーナの墓」が展示されています。この二つの絵は後に大変興味深いエピソードを生み出しました。ワイエスは自身をオルソン家の墓地に埋葬して欲しいという遺言を残したのです。それを受け、息子ジェイミー・ワイエスが父の墓標を絵に描かれた墓標とそっくりにオルソンハウスが見える位置に建立しました。その理由をジェイミーワイエスが次のように語っていました。「メイン州で見られる古い墓標が父の好みだと知っていたので同じものにしました」

ワイエスの魂が感じられるこの展覧会を是非ご堪能頂きたいと存じます。
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米国、デンバー美術館 ワイエス父子展

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2015/11/8〜2016/2/7 米国、コロラド州、デンバー美術館で、ワイエス父子の展覧会[Wyeth: Andrew and Jamie in the Studio]が開催され、丸沼芸術の森コレクションからは『クリスティーナの世界』習作など3点が展示され、この展覧会の主要作品となっている。会期前日に催されたオープニングイベントに出席した。これを企画担当した学芸員、Timothy Standring氏が準備に約5年間もの歳月をかけたというだけあって、これまでのどのワイエス展の展示よりも優れていると感じた。
 展示室ごとに設けられたテーマは、父子で描いた同一の風景、互いを描いたポートレート、未発表作品、貴重な資料など観る者を飽きさせない工夫が随所に凝らされ、展覧会全体をさらに興味深いものとしていた。
また、息子Jamieがオープニングに来場し、講演やギャラリーツアーで終始笑顔で話し、時折ジョークで会場の笑いを誘っていたのが印象的だった。
「幼い頃から私は祖父N.Cワイエスの作品が好きだった。祖父が描いていた物語の挿絵には夢を感じた。しかし父はいつもカラスや鳥の死骸を側に置いたり、暗い作品ばかり描いていていやだった」とJamieによる話を聞き、彼の画風が祖父に似ていることが納得できた。
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