2007年12月29日

ワイエスとの再会

2007/12/15 9:30am  Brandywine River Hotel、
米国、ペンシルベニア州チャッズフォード、にてアンドリュー・ワイエス氏と再会した。4年前の夏メイン州にあるファーンズワースでお会いして以来である。秘書のメアリー・ランダさんは30分前に来て、丸沼芸術の森代表須崎勝茂氏と私に段取りを話し、共にその瞬間を待ちかねていた。巨匠はほぼ予定時刻に大きなフォードのライトバンをご自身で運転して来られた。白いフードつき、ダウンのロングコートを着て、中にはダークグリーンのスーツ、スタンドカラーのジャケットに同じ色のズボンを着ていた。

「この服はドイツミリタリーファッションで、私はこの色が好きだ」私が「ホワイトハウスで勲章を受章したときの服に似ていますね」と言ったら「あれはグレイだが同じ形の服だ」と言った。「いつもはジーンズにセーターを着ているが、きょうはテイラードのフォーマルで来られた!」と秘書のメアリー・ランダさんが驚いていた。はるばる日本から来た客人をもてなしたいという気遣いが感じられて感激した。90歳とは思えないほど、はつらつと素敵な笑顔で「前にお会いしたことがありましたね」と言ってくださった。日本人はあまりお会いする機会がないので覚えていてくださったようだ。
メアリーさんによると「彼の記憶力は素晴しい!棚の中のどこに何があるということまでしっかり覚えている」という。

 私たちはまずこの度の叙勲「The National Medal of Arts 」のお祝いを申上げた。11月15日にホワイトハウスでブッシュ大統領から直接授与された素晴しい勲章である。ワイエス夫妻と秘書のメアリーさんは共に出席し、ローラ大統領夫人の特別な歓待を受け、ワイエスの絵の飾られた大統領のプライベート領域へも案内されたそうだ。「皆はブッシュ氏のことをいろいろと言っているが、私は父親ブッシュ大統領時代から親しくしていて、彼の家族は素晴しいと思う」と感慨深げに話した。
 また、今年アメリカを巡回した「丸沼芸術の森ワエスコレクション展」についてご協力いただいたお礼を申上げると「どの館も大成功だったそうだね」と喜んでくださった。須崎代表がお祝いの輪島塗文箱を差し上げると、「美しいものだ。この中にメダルを入れておこう」と言われた。

嬉しいことがもうひとつ、用事があって来られなかったという夫人のベッツイさんから、手作りの毛糸のリストウォーマー(手首を暖めるもの)をいただいた。素敵な籐のかごに色とりどりにあって、好きなものをどうぞというのでメアリーさんとおそろいのワイン色を戴いた。ワイエスはこれもスーツと同じ色のダークグリーンを着けていて、「ほら、私のグリーンだ」と見せてくださった。ワイエスがその籠を下げて歩く姿がなんとも庶民的で、写真を撮っておけばよかったと後悔している。メアリーさんがワイエスとのツーショットを撮ってくださった。
ピンぼけながら、笑顔のワイエスが傍にいて夢のようだ。きっと私の宝物になる。


posted by blueberry at 14:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
とても羨ましく読ませていただきました。私もワイエスの絵は大好きです。今年6月にペンシルベニアの美術館に行く予定です。チャッズフォードはニューヨークから車でどれ位の所に位置しているのでしょうか? また、いつでもワイエスの絵は見せていただけるのでしょうか? もし、ご迷惑でなかったらご返事いただきたいと思います。よろしくお願いします。
Posted by みやざき at 2009年01月15日 00:39
みやざきさま
ペンシルベニアへ行かれるご予定なのですね。チャッズフォードのBradywine River Museumではワイエス家3代の絵を展示しているギャラリーがあります。その他に6月でしたら、サマーショウとしてアンドリュー・ワイエスの企画展示もしていると思います。
NYから車で行ったことはありませんが、アムトラックの電車でフィラデルフィアへ1時間、それから車で40分くらいだったと思います。
 宿泊されるのでしたら、Brandywine River Hotel(t&f) 610-388-1200 をお勧めします。美術館は歩いて3分くらい、ホテルの部屋にはワイエスの絵(プリント)が飾られています。朝早い時間に散歩をすると、鹿やリスに出会います。
 ウェルカムドリンク、スナックなど用意されていますし、朝食もビュッフェで種類も豊富です。6月でしたらシーズンオフで70〜80$くらいだと思います。 私の常宿でカントリー風のすてきなホテルです。
 美術館のチケットでカーナー農場やN.Cワイエスのアトリエなど見学させていただけます。ワイエスの作品の舞台になったカーナー農場は多くの感動が得られますよ。楽しみですね。お帰りになられましたら、旅のご感想をお寄せください。

Posted by Blueberry at 2009年01月15日 18:20
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