Farnsworth美術館で開催中の丸沼ワイエスコレクション展は大変好評で、アメリカ全土からの観覧者で賑わっているようです。展覧会場は元教会だった建物で、展示壁の白と照明のお陰でしょうか、これまでのどの展覧会場で見るよりも生き生きと感じられ、50〜80年も前の作品とは思えないほどでした。ワイエスが語った言葉通り「メイン州で描いたものはメイン州で、ペンシルベニア州で描いたものはペンシルベニア州で見せてほしい。違う場所で展示してもその絵の雰囲気は感じられないだろう」
丸沼芸術の森代表須崎勝茂が、ワイエスご夫妻が希望されてオルソン家の墓地に埋葬された事実を知り、せめて一度はワイエスが描いた地に絵を里帰りさせて空気を感じさせたいとの想いから実現しました。オープニングに来られたワイエスの息子さんたち、ニコラスとジェイミーは、この大切なオルソンシリーズがメイン州で展観されることに感涙して、須崎代表に深く感謝していました。そしてワイエス家の語り部として重要な役目を担っている孫娘ヴィクトリアは、展示会場で観た作品群がまるで最近描いたかのように生き生きとして見え、本当に素晴らしい企画であり照明も美しく、壁に飾られた作品がとても力強く見えたと、感謝のメールを送ってくださいました。

posted by blueberry at 11:37|
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